【面接対策Q&A】帰化申請の重要ポイント– 法務局の面接で聞かれること・準備すべきことを徹底解説 –

目次

はじめに:帰化申請の最終関門「面接」を乗り越えるために

書類は揃えた。でも、面接が不安で仕方ない

日本語に自信がない。何を聞かれるのかわからない…

諸葛亮先生

そんな声を多く聞きます。帰化申請における面接は、単なる確認ではなく“人物審査”の場です。

おこのぎ

いくら書類が完璧でも、面接で不安を感じさせてしまうと、審査に影響することもあります。ですので、しっかりとした対策と準備が必要です

✅ なぜ面接が重要なのか?

  • 本人の意思・人柄・法令順守意識を確認
  • 書類との整合性、真実性を確認
  • 日本で“日本人として”生活していく覚悟があるかを判断

💡 面接は、法務局職員(国家公務員)との「1対1」の真剣勝負です。

1. 帰化面接の基礎知識:誰が、いつ、どこで行われる?

面接を行うのは、法務局の担当官です。

面接が行われる時期は、申請書が受理されてから通常2~3ヶ月後に法務局から案内が届くことが多いです。ただし、法務局の混雑状況や申請内容によって前後する可能性があります。

面接が行われる場所は、あなたが帰化申請を提出した管轄の法務局で行われます。

2. 帰化面接で「必ず」聞かれる質問とその意図

質問面接官の意図
「なぜ帰化したいのですか?」動機の明確さ・誠実さの確認。動機書と矛盾していないか
「日本での生活はどうですか?」地域社会とのつながり・生活安定度
「仕事や収入について教えてください」生計要件・納税状況の再確認
「ご家族について教えてください」配偶者・子どもとの関係、同居の有無
「交通違反や税金の支払い状況は?」法令遵守意識と過去の不備の有無

💬 たとえば、過去に交通違反が多い場合、詳細な内容と反省の意思を伝える必要があります。


3. 「まさか」こんな質問も?突っ込まれやすい質問とその対策

履歴書の空白期間や転職に関する質問

まさかの質問例: 「〇〇さんの履歴書を見ると、20XX年の△月から×月まで仕事をしていない期間がありますね。この間は何をされていましたか?」 「以前の会社を辞めた理由は何ですか?」「今の会社を選んだのはなぜですか?」

なぜ突っ込まれるのか? 生計要件や素行要件と関連し、安定した生活基盤があるか、就労状況に問題がないかを確認するためです。特に空白期間や短期間での転職が多いと、その理由や背景に不審な点がないか深く掘り下げられます。

対策

  • 具体的な説明を準備する: 留学、病気療養、家族の介護、資格取得のための勉強など、正当な理由があれば具体的に説明できるようにしておきましょう。
  • 前向きな理由を伝える: 転職であれば、キャリアアップ、より良い労働条件、スキルアップのためなど、前向きな理由を具体的に伝えられるように整理しておきましょう。事実と異なることを話すのは厳禁です。
  • 関連書類の準備: 必要に応じて、退職証明書、失業保険受給証明書、学校の在籍証明書など、裏付けとなる書類があれば持参すると安心です。

過去の軽微な違反やトラブルに関する質問

まさかの質問例: 「2年前の〇月に、駐車違反で反則金を支払っていますね。その時の状況を詳しく教えてください。」 「以前、ご近所との間で騒音トラブルがあったと聞いていますが、具体的に何があったのですか?」

なぜ突っ込まれるのか? 素行要件に関わる非常に重要なポイントです。小さな違反やトラブルでも、「法令を遵守する意思があるか」「社会のルールを守れる人物か」という点を厳しくチェックされます。特に警察官の経験から言うと、単なる事実だけでなく、その後の対応や反省の有無を見極めようとします。

対策

  • 正直に認める: 事実を隠そうとせず、正直に認めることが大切です。法務局は様々な情報を把握しています。
  • 経緯と反省を明確に伝える: 「不注意で〇〇してしまいました。今後は二度とこのようなことがないよう、△△に気をつけています」のように、具体的な状況説明と、心から反省していること、再発防止策を明確に伝えましょう。
  • 責任転嫁はしない: 他人や状況のせいにするような発言は避け、自身の非を認めましょう。

日本語能力に関する踏み込んだ質問

まさかの質問例: 「日本の新聞やテレビはよく見ますか?最近気になったニュースはありますか?」 「日本のことわざを一つ挙げてください。その意味も教えてください。」 「今の日本の首相は誰ですか?」

なぜ突っ込まれるのか? 日本語能力要件の確認はもちろんのこと、「どれだけ日本の社会に溶け込もうとしているか」「日本の文化や社会に関心があるか」という帰化への積極性や適応能力を見極めるためです。単に日常会話ができるだけでなく、ある程度の教養や関心度も測られます。

対策

  • 日頃から日本のニュースに触れる: 政治、経済、社会問題など、幅広い分野のニュースに目を通し、自分なりの意見を持っておくと良いでしょう。
  • 日本の文化に興味を持つ: 簡単なことわざや行事、有名人など、一般的な知識を身につけておくと安心です。
  • 自然な会話を心がける: 丸暗記したような回答ではなく、自分の言葉でスムーズに話す練習をしておきましょう。分からなければ正直に「勉強中です」「調べてみます」と伝えましょう。
  • 日本語を勉強しているというアピールをする:担当官も日本語の上手、下手について審査しているわけではありません。日本語を学ぶ真摯な姿勢、謙虚な姿勢があるかを見ています。ただ、「自分のレベルでは難しいです」と言うのではなく、「勉強不足なのですが、どういった意味か教えていただけますか?」などのほうがいいでしょう。

家族や親族の状況に関する詳細な質問

まさかの質問例: 「日本に住んでいるご家族以外で、母国にご兄弟は何人いますか?それぞれお名前と年齢を教えてください。」 「〇〇さんのご両親は、現在も中国(韓国、フィリピンなど)に住んでいらっしゃいますか?お元気ですか?」 「配偶者の方のご両親は、普段どのような仕事をされていますか?」

なぜ突っ込まれるのか? 申請者を取り巻く環境、特に家族関係や経済的基盤、日本への定着度を総合的に判断するためです。書類上の家族関係図と面接での話に矛盾がないか、親族関係が複雑でないかなどを確認されます。

対策

  • 家族構成を完全に把握する: 家族や親族の氏名、生年月日、現在の状況(仕事、居住地など)を正確に把握しておきましょう。
  • 整合性の確認: 提出した家族関係図や履歴書の内容と矛盾がないか、事前にしっかりと確認しておきましょう。
  • 具体的なエピソード: 家族との関係性を示す具体的なエピソード(例:休暇で実家に帰省した時の話、遠方に住む親戚との交流など)を交えると、より信ぴょう性が増します。

帰化後の具体的な生活に関する質問

まさかの質問例: 「帰化後、パスポートは日本のものに切り替えますか?母国への渡航はどうしますか?」 「日本の政治について何か意見はありますか?選挙には行きますか?」 「今後、日本でどのような社会貢献をしていきたいですか?」

なぜ突っ込まれるのか? 単に日本国籍が欲しいだけでなく、「日本人として日本社会の一員になる」という明確な意思と覚悟があるかを確認するためです。帰化後の生活を具体的にイメージできているか、日本の国民としての権利と義務を理解しているかを見極めます。

対策

  • 日本国民としての自覚を持つ: 日本の法律、社会制度、政治について基本的な知識を持っておきましょう。
  • 具体的な計画を話す: 「日本のパスポートで旅行したい」「日本人として納税の義務を果たしたい」「地域活動に参加したい」など、具体的な行動計画を話せるように準備しておきましょう。
  • 前向きな姿勢を示す: 日本社会への貢献意欲や、日本人として生きていくことへの意欲を積極的に示しましょう。

プロの視点からのアドバイス

面接で突っ込まれやすい質問は、あなたが提出した書類の記載内容と、実際の生活や背景に齟齬がないか、そして帰化への意志が本物であるかを深く探るものです。

私の元警察官としての経験から言えるのは、正直であること、そして矛盾なく説明できることが何よりも重要だということです。曖昧な返答や、事実と異なる発言は、審査官の不信感を招き、不許可につながるリスクを高めます。

絶対に行ってはいけないNGワード

いや、でも、それは○○だったから、仕方がないじゃないですか などの言い訳

それに関しましては、○○で、自分の反省すべき点です。 などの事実に基づいた発言、反省、改善していく旨の発言

そんなことあなたに関係ないでしょ!! 逆切れ、怒り

 この質問はどのような意図で聞かれているのでしょうか? 質問の意味、目的に関する質問

 それは個人情報なので答えたくないです。 パーソナルクエスチョン、個人情報に関する質問に対する拒絶

個人に関すること、私的な質問であっても、事実を誠実に伝える。

☝ポイント☝
担当官は、あなたの個人情報が知りたいわけではありません、「あなたがどういう人でどのような考えを持つ人なのか」、「面接のときだけいい子ちゃんにしているのではないか?」を知りたい、疑っているのです。担当官も申請者が面接対策をしてきていることは重々承知のはずです。面接と普段の姿が違うことはわかっていて、「あなたは本当はどういう人?」という質問をしているのです。


4.面接当日の準備と心構え:自信を持って臨むために

✅ 服装・持ち物・態度

  • 清潔感のある服装(スーツが望ましい)
  • 時間厳守、静かな態度、丁寧な言葉づかい

✅ 日本語に不安がある方へ

  • 簡単な日本語でOK。自分の言葉で話すことが大切
  • どうしても難しい場合、通訳の同席を事前に申請

✅ 応答のコツ

  • 嘘をつかない。ごまかさない。
  • 思い出せなければ「すみません、よく覚えていません」と答える勇気
  • 具体的に、自分の言葉で答える練習をしておく

行政書士との面接シミュレーションが成功のカギ

おこのぎ

帰化申請の許可、不許可は面接対策で、申請が通るかどうかが決まるといっても過言ではありません。

💼 私の強み

私は元警察官として、長年にわたり数多くの「事情聴取」や「供述調書作成」に携わってきました。

つまり、面接官(=調査官)がどこを疑うか、どう受け答えを見ているかを熟知しています。

さらに、中国語通訳の経験もあるため、言葉の壁に不安がある中国出身の方にも的確なアドバイスが可能です。

🌟模擬面接ではこんなサポートができます:

  • 想定質問とその意図の解説
  • あなたの回答のチェックと改善
  • 面接官が誤解しそうな表現の修正
  • 弱点となり得る情報へのフォローアップ指導

📢 帰化申請の面接に不安がある方へ:初回相談無料でサポートします

面接の失敗で帰化が遅れたり、不許可になるのは避けたいですよね。

行政書士として、そして元捜査官として、あなたの事情を理解し、正しい伝え方で申請をサポートします。

✅ 日本語が不安でもOK

✅ 家族との申請も対応

✅ 埼玉・東京エリアを中心に全国対応


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