こんにちは。元警察官で、今は行政書士として外国人留学生の生活サポートをしています。
日本の生活は楽しいですが、ルールやマナーには独特なものも多く、「知らなかった」だけでトラブルになることがあります。
私が警察官だった頃、留学生の方から何度もこう言われました。

「えっ!? そんなつもりじゃなかったのに…」
悪気がなくても、法律を知らないと逮捕や罰金など大きな問題につながります。
今回は、特に留学生がやってしまいやすい「意外な法律違反」11選を、理由と正しい対処法と合わせて紹介します。
目次
1. 捨てられている自転車を持ち帰る
→「占有離脱物横領罪」にあたる可能性あり
- 放置されている自転車でも、勝手に持って帰ってはいけません。たとえそれが捨てられている自転車であってもダメです。
- 持ち主が一時的に置いただけかもしれず、盗難車両の可能性もあります。
✅ 正しい行動: 放置自転車は道路であれば区役所、マンションであれば管理者へ連絡。
2. 友達からもらった自転車の名義を変えていない
→ 防犯登録義務違反や盗難疑いの可能性
- 防犯登録は自転車盗難防止のための制度。名義が違うと盗難と疑われます。
- 持ち主と連絡が取れないと思わぬ疑いや時間が取られてしまいます
✅ 正しい行動: 前の持ち主と一緒に防犯登録の変更手続きをする。
3. 拾ったSuicaやPASMOを使う
→「占有離脱物横領罪」「電子計算機使用詐欺罪」など
- 使用履歴から身元が特定され、逮捕の可能性も。
- 名前が書かれていないICカードでもダメです。
✅ 正しい行動: 拾ったらすぐに交番や駅に届ける。
4. 帰国した友達のキャッシュカードを使う
→「犯罪収益移転防止法」違反
- 銀行口座は本人以外使用不可。犯罪利用の疑いで逮捕される可能性も。
✅ 正しい行動: 友達には帰国前に口座解約を勧める。
✅:お友達の口座や家族の口座であっても使用しない
5. 友達のクレジットカードを使う
→「詐欺罪」になる可能性大
- 許可があっても、本人以外の使用は詐欺とみなされます。
✅ 正しい行動: 自分名義のカードを利用する。
6. ゴミ置き場から電化製品を持ち帰る
→「窃盗罪」にあたる可能性
- ゴミも回収までは市町村の所有物。勝手に持ち帰るのは違法。
✅ 正しい行動: リサイクルショップやフリマで入手する。
7. 粗大ゴミ(マットレスなど)を勝手に捨てる
→「不法投棄」違反で罰金の可能性
- 大型家具や家電は手続きが必要。
- 防犯カメラや目撃証言などから捕まっている人は大勢います。
✅ 正しい行動: 市役所や区役所で粗大ゴミ回収を申し込む。
8. 護身用にナイフ・警棒・催涙スプレーを持ち歩く
→「銃刀法」「軽犯罪法」違反
- 護身目的でも正当な理由がなければ所持禁止。一般の方で正当な理由に当たる場合はほとんどありません。
- 車のダッシュボードに入れてあるだけでもダメです。
✅ 正しい行動: 危険な場所を避ける、防犯ブザーやライトで代用。
9. 河川敷でおもちゃのドローンを飛ばす
→ 航空法違反になる場合あり
- ドローンは飛行禁止区域や高度制限が法律で定められています。
✅ 正しい行動: 国土交通省の公式サイトで飛行ルールを確認。 - チャットGPTで飛行制限について自国の言語で検索してしまうと自国の法律内容が出てきてしまうので注意⚠️
10. 漫画キャラのグッズを作って売る
→「著作権侵害」
- 有名キャラのデザインは許可なく使用不可。
- キャラに似ているだけでも著作権侵害になります。
✅ 正しい行動: オリジナルキャラやデザインで制作・販売する。
11. 居酒屋のキャッチのアルバイト
→「迷惑防止条例」違反の可能性
- 多くの地域で禁止。違反すると逮捕の恐れ。
- 時給や給料がいいアルバイトには必ず裏があります。
✅ 正しい行動: 法律に触れない仕事内容のバイトを選ぶ。
最後に
今日紹介したことは、実際に私が警察官時代に見た「悪気はないのに違法だった」ケースばかりです。
1つでも「やったことがあるかも」と思ったら、今すぐ正しい方法を調べてください。
日本での生活は、ルールを知ることでずっと安心で楽しいものになります。
もし不安なことがあれば、一人で悩まず、学校の先生や専門家に相談してください。
安全で充実した留学生活を送れるよう、心から応援しています。
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